石川県の公立トップ校合格のためには何が必要?
みなさん、こんにちは。栄光義塾金沢校です。
今日はホントに暑くなりました。まあ夜には少しひんやりとしていますけどね。ただ夜も暑くなると、ちょっとやっかいな夏本番です。
今回は、栄光義塾のまた別の中学生の塾生の方をご紹介いたします。
CASE2.Cさん(公立中学1年時7月入会)
Cさんは、入塾時から学校で学んだことのあることはしっかり出来るとても優秀な秀才タイプの方でした。
「こんなに優秀なのになぜ中1から塾に来たんだろうか?」と疑問に思っていましたが、いろいろお話をお聞きするとその理由がわかりました。
Cさんは、将来、国公立大学の医学科か薬学科への進学を希望していたのです。
そうなると、話は変わります。
国公立大学薬学科進学でもなかなか難関ですが、国公立大学医学科進学になるともっと難関です。その地区のトップ校でなければなかなか現役で合格出来ません。
「月間アクタス5月号」を参照にしますと、今年2月の大学入試では、国公立大学医学科現役合格者数は、金沢地区で、金大付属高校19人、泉丘高校11人、星稜高校1人、錦丘高校1人しかいません。既卒を含めても国公立大学医学科合格者数は、金沢地区で、金大付属高校33人、泉丘高校20人、星稜高校4人、錦丘高校3人しかいません。
これでは、国公立大学医学科進学を目標にするには中学校のテストでいい点数を取りその地区のトップ校に入るだけでは不十分です。少なくとも上位1/4で合格し入学後もその成績を維持しなければならなくなります。
そのためには、中学生の時期に3つのことが必要です。
A. 中学校の内申書で高得点を取る
B.中学校の実力テスト(金沢市内なら統一テストも)で高得点を取る
C.英語と数学は、高校1年生の範囲も少し学んでおく
「A.」の内申書はおもに定期試験の点数と中学校の学習状況(提出物の状況・授業の態度・生徒会や部活動の役職など)で決まります。
具体的には、定期試験で常に450点以上(1科目当たり90点以上)を取り授業態度も良く学校の活動も積極的に参加することが必要です。
Cさんは、学校では責任感のある真面目な生徒でしたので「中学校の学習状況」は問題はありませんでした。ただ、肝心の定期試験の方が得意の英語・数学・理科はほぼ90点以上で問題がなかったのですが、暗記科目の国語・社会で得点をぽろぽろ落としてなかなか450点を超えずに悔しがっていました。
塾長は作戦を考えました。この2週間を定期試験対策に集中することにしたのです!
まず学校ワークをどんどん進めてもらい、定期試験2週間前になると、塾からの課題はほぼ無しにして家庭学習は本人の自由にし、その時間で得意3科目は家でしっかりがんばってもらいました。一方、不得意2科目は塾で徹底的に期末テスト対策問題の演習とそのフォローアップをしました。中学校の定期試験ですから範囲はそれほど広くないので基本さえできていればいろいろ問題演習をすれば細かいところまで手が届きます。
Cさんも2週間とてもがんばりました!
2週間の特訓の後、学校で定期試験があり、テストが返却されて、Cさんはどことなくうれしそうに塾の個別指導に来ました。本人に定期試験の結果をお聞きしたところ、
「5教科全科目90点以上ありました。5教科の合計点も450点を超えて470点台ありました。」と言ってきました。
「目標を達成できて、良かったね。」うれしかったですね。
この中学校の定期試験で目標点を取ることは、生徒本人にとって一つの達成感になりますしこの限られた範囲をしっかり学習する勉強の姿勢は後の大学入試共通試験(新センター試験)での学習につながるところがあります。
Cさんは一つのステージをクリアーしました。
「B.」各中学校のテストは夏休み明けから難しくなってきます。特に実力テストがそうです。
そのテストで良い点数を取るには、
まず、標準レベルの公立高校入試問題は確実に出来るようにする。
そして、出来たら差がつく発展問題や思考力問題をなるべく解けるようにする。
ことが必要になってきます。
まず、基礎が出来ていない科目や分野はしっかり学習し出来るようにする。特定の科目や特定の分野に「穴」があるとかなりリスキーです。
そして、標準的な各都道府県の公立高校の入試問題はだいたい解けるようにする。これで、2番手クラスの高校ではまず合格レベルまでいきます。
ただ、トップ校上位合格では、これでは不十分です。
ここまで仕上がってからですが、トップ高校上位合格のためには2つのことが必要です。それは、
(1)応用問題の演習
(2)発展問題の挑戦
です。
(1)は、各都道府県の公立高校で出題された「難しい」問題と東京や神奈川のトップレベルの公立高校で入試問題を独自に作成されている高校の入試問題の演習です。いずれもよく考えられた問題で思考問題や新傾向問題があり良い演習になります。
(2)は関東・中部・関西の有名国立私立高の入試問題です。一応、中学の範囲で問題は解けますが、計算や解き方が複雑で、高校になっても出題されているような形で問いてきています。ここまでのレベルは石川県ではどの高校入試もあまり出題されないため深入りはリスキーですが、良いチャレンジになります。
あとは、中学校のテスト以外の他流試合も大切です。
7月から始まる「石川県総合模試」は良い試合ですね。石川県公立高校入試の傾向に合っていますし、受験者も多いです。受験すれば、自分の立ち位置や弱点分野がわかります。トップ校を視野に入れている中学3年生でしたら、フル参加してほしいですね。
「C.」は特に英語と数学で欲しいですね。
英語は、英検準2級の学習と合格が一つの目安になります。「教科書に出てくる新出単語も難しいけど自分は英検準二級でもっと難しい英単語をマスターしたんだ!」や高校入学後に英文法の授業時に「高校での英文法も英検準二級受験のとき一通りマスターした。この文法の項目は学習したことがあるぞ!」などはいいことにつながります。
数学は、中学から高校になると急に難しくなります。その高校の範囲を中学時代に少し知っていたら高校の学習も少しは楽になります。具体的には、「因数分解のたすき掛け」「連立三元一次方程式」「1次関数や2次関数の応用問題(図形との融合問題、点の移動など)」「確率の計算での解き方」「図形の定理(チエバメネラウスの定理、方べきの定理、接弦定理)」などはトップ高校対象の問題集には発展問題として掲載されていることがあります。高校入学後にこれらを学習し最初から差がついた同級生たちに追いかけるのは大変です。
このように、トップ高校での上位合格ねらいはいろいろ大変です。ただ、それも国公立大学の医学科か薬学科への受験への第一歩です。
国公立大学の医学科や薬学科への受験は全国レベルの勝負です。
こんな大変な道ですが、「それでもがんばろう!」と思っているみなさんとお会い出来るのを栄光義塾はお待ちしております!
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