受験に効く! 本質をつかむ勉強法 第12回 英単語や漢字を〇〇回書いても…
第12回 英単語や漢字を〇〇回書いても… みなさん、こんにちは。栄光義塾の教 …
第10回 四技能を支える英文法力
みなさん、こんにちは。栄光義塾の教務・咲良です。
今回は、またまた英語の話をしたいと思います。
さて、日ごろ受験生を指導していて、最近の学校の英語教育のあり方に対して疑問を感じることがあります。
英文法の軽視(あるいは、不徹底)です。
私が高校生だったとき(だいぶん昔のことですが…)、学校の先生は、はばかることなく文法用語を使いまくって、文型や構文の説明をしていました。
当時の私は、「ん? よく分からん!」と思いながら、授業を聞いていました。
で、『ロイヤル英文法』を買い込んで、疑問に思ったことや忘れてしまったことを調べたり、その前後を読み込んだりして、理解に努めました(全部読もうとしたが、無理だったけれど…)。
あるいは、分厚い構文集を与えられて、形式主語構文や強調構文、名詞構文などなど、片端から例文を覚え、短めではあるが複雑な構文の文章(原書からの引用で語彙も難しいものがいっぱいあった)を和訳できるようにする、みたいな課題もありました。
文法の授業では、毎回宿題で、次の授業でやる範囲の文章にSVOCを書くことを3カ月くらい続けたのも覚えています。
私は、こうした教育のおかげで、1年生の後半くらいの段階で、時間さえあれば「正確」に読めるようになったな、という実感がありました。
昔の日本の(受験を見据えた)英語教育は、どの高校も似たようなものだったと思いますが、こういう教育ですから、もちろん、話せるようにはなりません。
そればかりか、「正しい英語を話さないと(恥ずかしい)」と思うばかりに、なかなかしゃべることができないという症状も経験しています。
でも私は、それで全然かまわないと思っていました。
会話については、後からでもなんとかなると思っていたからです。
実際、大学2年の夏休みにイギリスに短期(2カ月弱)の語学留学をしましたが、そのわずかな期間に、クラス分けで「中の下」から「上の下」まで上がり、クラスメイトも、アジア人は私1人になって、周囲はみんな流ちょうに話せるレベルの人ばかりになりました。そこでは、新聞記事を制限時間内に読み、ディスカッションするという授業が展開されたことを覚えています。
私が2カ月弱というわずかな期間に、一気に会話力を伸ばせたのは、英文法力(ひいては読解力)が十分に備わっていたからだと思っています。
話す能力は、しっかりとした土台さえあれば、あっという間に伸ばせるのです。
もちろん、私一人の経験だけで、すべてを語れるなどとは思いませんが、文法や語彙などに不安がなければ、話すレベルを上げることに神経を集中できます。
現在の学校英語は、話すこと(実用)に重点が置かれていて、受験モードになった生徒たちは、結局、塾や参考書で文法を叩き込んでいるのです。「文法力(と語彙力)」は、英語の全ての技能・能力の土台なのですから、学校でもっとしっかりと教えてほしいと思っています。
ではまた、次回。
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第7回 言葉は音声で覚えよう!
みなさん、こんにちは。栄光義塾の教務・咲良です。
前回や前々回、前々々回で、英単語の覚え方についてお話ししました。
そろそろ別の分野のお話をしようと思ったのですが、大切なことを言い忘れていたので、今回はそのお話をします。
英語の発音について、です。
音声の重要性については、誰もが認めています。
私自身も英語を勉強してきた中でもっとも効果を実感できたのが、音声を使った勉強法でした。主にディクテーションとシャドーイングで勉強していましたが、数カ月くらいで、効果を感じ始めて、ある時を境に、ニュースも(完璧にとはいいませんが)聞き取れるようになりました。
とにかく、英語の勉強において、音声をどんどん聞くこと、真似て発音してみることをオススメします。
近年の入試などにおいて、リスニングの(そして、スピーキングも)重要性が増す中で、正しい発音で覚えることは必要不可欠な要素になっています。
それにも関わらず、英単語をローマ字読みしたり、自己流で読んだりして済ませてしまっている人が非常に多い。
単語テストのときにちょっと読ませてみても、発音がめちゃくちゃ。
「覚えるときに必ず発音をチェックしてね」「音声をダウンロードして練習してね」と、何度も言っているのに…。
たしかに、いちいち音声を流すのは面倒くさい。
だから、ついつい、音声チェックを省略しちゃうのかな?
であるならば、まずは、自分できちんと発音できるようにすることが大切で、発音記号とその発音法を覚えてしまいましょう。
私自身も、相当の面倒くさがり屋で、音声を逐一チェックするのは避けたいと思ったので、最初に発音記号と発音法を勉強しました。
そうすれば、自己流で読んでも、ほぼ正しい発音で覚えられます。
さらに言うと、発音記号を覚えておくと、音声のマネをする時にも、助けとなって、音声を使う効果をさらに高めることができますよ。
ということで、今回のポイント。「発音も大切に!」
ではまた、次回。
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第4回 英単語の覚え方 名詞編
みなさん、こんにちは。栄光義塾の教務・咲良です。
前回、英単語の覚え方として「1語1訳はキケンだ!」と書きました。
「じゃあどうやって覚えればいいの?」ということで、まずは名詞について。
名詞はモノの名前のことですが…、
名詞は、実は、「1語1訳」で覚えても大きな害はありません。
なので、「1語1訳」で覚えても大丈夫なんですけど、それだけだともったいないな、と私は思っています。
そうやって覚えると、あなたの脳は、「英語」→「日本語」→「その物自体(イメージ)」という順序で英単語の意味(言語的なものではなくて、その語が指し示す物自体の映像的なイメージ)を認識します。
なので、英単語を見たとき、その意味を認識するまでに、いったん日本語に直すプロセスがはさまるので、時間がかかります。
これを避けるにはどうしたらいいと思いますか?
単純なことです。英単語を覚えるときに、その物自体のイメージにダイレクトに結び付ければいいのです。
母語が日本語の人であれば、日本語の単語を聞いたら即座にイメージが脳裏に浮かぶと思います。
これを英単語でもそれができるようにすればいいのです。
ちょっと面倒くさいかもしれませんが、日本語をいったん脳から追い出して、「英単語」→「イメージ」→「英単語」→「イメージ」を何度か繰り返してみてください。目を閉じて10秒ぐらい、イメージを思い浮かべながら英単語を何度も何度もつぶやいてみるといいですよ。
まあ、こんなことをしなくても、英語を使い慣れてくれば、脳は優秀なもので、やがて英単語とイメージが自然と結びつくようになります。でも、そうなるまでにはそれなりの熟成期間が必要です。単語とイメージを直接結び付ける作業をすれば、その熟成期間を縮めることができるのです。
というわけで、本日のアドバイスは、「英単語(名詞)は、イメージと結びつけよう!」です。
ではまた、次回。
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